美史研ジャーナル

創刊の辞

武蔵野美術大学には実技の諸学科に加えて美術理解のための教科を担当する美学美術史研究室がある。

略して「美史研」と呼ばれてきたが、この研究室に属する大学院課程《造形学コース》(現、造形理論・美術史コース)が創設されたのは昭和63年のことであった。

本コースは本学において長らく指導に当たってきた水尾比呂志教授(現、名誉教授)の発案なるもので、本学ならではの理論の課程を作ること、すなわち美術大学で美術を修めた後、理論を学びたい者を中心に一般の大学の美学美術史とは異なる独自の教育をなすことはできないか、というのが狙いであった。
この目的の下に開設された《造形学コース》も十余年を経て、何らかの成果上げるに至っている。

そこでこれを紹介したいという要望から生まれたのが本誌である。
ここに、この小誌を通して本コースに学んだ者の研究を始めわれわれの活動がより広く知られることを願う次第である。

—平成16年3月—


※7号~11号は各文字・画像リンクからご覧いただけます。


◆美史研ジャーナル12◆ 2015年

●特集 前田正明先生履歴・業績目録 作成◎櫻庭美咲
●修了生論文
朝鮮時代における美人画―題画詩からみた朝鮮時代の美人図の変遷― 朴美姫
高松次郎「複合体」―その思想との交点より 大澤慶久
●教員随想
《エナンチオモルフィック・チェンバーズ》の立体化―記録資料のエントロピー― 松井勝正
描かれた小型絵画――18世紀ヨーロッパの画家たちとミニチュアール作品の制作・機能・鑑賞 宮崎匠
●研究室報告
二〇一五年度古美術研究旅行報告―京都― 田中亜美


◆美史研ジャーナル11◆ 2014年

●修了生論文
知覚する身体 築地正明
アメリカ・ボストン美術館所蔵「玄宗・楊貴妃図」の調査報告 朴美姫
●教員随想
前田恭二著『絵のように 明治文学と美術』(白水社、二〇一四年) 玉蟲敏子
仏像の修理報告書 明珍素也
建築ミュージアムの資料と展示をめぐって 田中正之・松葉一清
●研究室報告
平成二十六年度報告 「男山蒔絵硯箱」に見る象徴的な図像とその解釈 【解説】玉蟲敏子・岩崎由美
古美術研究旅行報告書(長崎) 高橋明子


◆美史研ジャーナル10◆ 2013年

●修了生論文
AUDIOPHASMA ロディオン・トロフィムチェンコ
ヤン・ファン・エイク作《宰相ロランの聖母子》に関する考察 秋本真奈帆
●教員随想
ディアトレータと呼ばれるケージ・カップ 北澤洋子
アーウィン・ブルーメンフェルドの《ミノタウロス》 田中正之
●研究室報告
アメリカにおける伊藤若冲・酒井抱一・琳派デザイン展―平成二十四年度国内研究員報告の一節― 玉蟲敏子
古美術研修旅行(青森)報告 関貴尚


◆美史研ジャーナル9◆ 2011年・2012年

●修了生論文
聖家族と子羊をめぐって―プラド美術館蔵のラファエロ作品― 三浦香里
映像とテクノロジーの諸問題 築地正明
●教員随想
気になる素描―パルテノン調査小話 篠塚千惠子
エル・リシツキー、抽象美術、展示空間―非ホワイトキューブ的展示デザインの試みをめぐって― 田中正之
●研究室報告
古美術研修旅行(岐阜県・愛知県・三重県)報告 秋本真奈帆
古美術研修旅行(韓国 ソウル)報告 古賀理行
造形文化・美学美術史研究室ウェブサイト紹介


◆美史研ジャーナル8◆ 2010年

美史研ジャーナル 8

●修了生論文
イマージュと出来事の強度-機械映像の「非中枢性」の概念をめぐる考察- 築地正明
解体されるスタイル-世紀転換期のフィンランドのおけるアールヌーヴォーとナショナル・ロマンティシズム- 有賀萌
●教員随想
池上本門寺狩野家墓所見学参加の記 篠塚千惠子
〈目〉が追尾する反近代主義者の空間-長谷川堯著『村野藤吾の建築 昭和・戦前を読む』- 松葉一清
●研究室報告
古美術研究旅行(四国・瀬戸内)報告 三浦香里


◆美史研ジャーナル7◆ 2009年

●修了生論文
国文学資料館所蔵「鈴木其一書状」の分析と考察 竹林佐恵
●教員随想
パルテノン彫刻の調査とアクロポリス美術館の変遷 篠塚千惠子
21世紀COEプログラムに参加して 櫻庭美咲
●研究室報告
我欲「画蛇添足」於「権鎮圭展」 朴亨國
日本美術研究の国際交流「エリザベス・リリホイ先生のムサビ来訪/ハイデルベルク大学での授業」 玉蟲敏子
古美術研修旅行(北九州・下関)報告 杉原環樹


◆美史研ジャーナル6◆ 2008年

●特集
序・あとがきで辿る著作
●教員随想
室内という痕跡・記憶 柏木博
《レイラ》の出自 北澤洋子
二元論への抗いと境界 田中正之
東京国立博物館「大琳派展」に思うこと 玉蟲敏子
一九三〇年代デザインを巡る4つの断章 松葉一清
●研究室報告
訪問教授 文明大先生「韓国の仏教美術」 陸 載和
美史研はこんなところ 有賀 萌


◆美史研ジャーナル5◆ 2007年

●特集
長谷川堯教授 文献目録
長谷川堯教授 最終講義録 —『神殿か獄舎か』その後—
●教員随想
なぜ《叫び》は来なかったのか、あるいは来る必要があったのか。 田中正之
●研究室報告
課外講座「プライスコレクションの成り立ちについて」 竹林佐恵・朴美姫
古美術研究旅行(滋賀・京都・大阪)  宇佐美真理・高林聡子


◆美史研ジャーナル4◆ 2006年

●特集
藤枝晃雄 文献目録
●特別寄稿
「見ること/作ることの持続 後期モダニズムの美術」展覧会レポート  田中淳
●修了生論文
ミケランジェロ・アントニオーニの作品における「音」の表現について  築地正明
●研究室報告
シンポジウム —狩野家絵師の多様な仕事—  堀口泰代・成承恩


◆美史研ジャーナル3◆ 2005年

●修了生・学生論文
対峙し続けるダンサーの身体:イヴォンヌ・レイナーとジャドソンダンスシアター  久郷雄一朗
縄文土器の彫刻的造形はどこからくるのか  鈴木希帆
●教員研究ノート・随想
ベルギー・ロマネスクの美術の論争点:《リエージュの洗礼盤》を巡る論争  馬杉宗夫
リートフェルトのシュローダー邸をめぐって  岡山理香
●研究室報告
古美術研究旅行(韓国)  石垣知哉


◆美史研ジャーナル2◆ 2004年

●修了生・学生論文
西新井大師総持寺所蔵・銅板線刻蔵王権現像  太田雅子
ミニマリズムの彫刻とダンスと映画:ロバート・モリスとイヴォンヌ・レイナー  久郷雄一朗
●修了生随想
大雪に教えてもらった二、三の事柄  サラ・ティズリー
●教員研究ノート・随想
都美館でフェルメール作《絵画芸術》を見る  北澤洋子
堀口捨己の作意 —九間の生き—  松崎照明
美術館便り —2004年メトロポリタン美術館の秋—  渡辺雅子
●研究室報告
古美術研究旅行(京都)  椛田ちひろ・森美穂


◆美史研ジャーナル1◆ 2003年

●修了生・学生論文
縄文芸術序説:古器物から美術へ —その受容の変遷—  鈴木希帆
アンリ・マティスの実験的時代における絵画  土森智典
●教員研究ノート・随想
ヤドーで思ったこと  藤枝晃雄
江戸の展覧会招待状 —MOA美術館蔵「大田南畝宛酒井抱一書簡」および『尾形流略印譜』草稿の紹介—  玉蟲敏子
クメール最後の大王ジャヤヴァルマンVII世の実態  朴亨國
●研究室報告
古美術研究旅行(四国)  池田奈菜子・古川明佳
半田九清堂を訪ねて  太田雅子・宮本篤子


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